心はいつも雨模様

記憶より記録

2017-01-01から1年間の記事一覧

異動

普段はまったく話すことのない同じ課の上司(課長)に、いきなり「今晩、一緒に夕食でもどう?」と言われた。 この時、何となく嫌な予感はした。 課長に連れられ、近くの居酒屋に入り、緊張しながらも夕食を楽しんだ。 最初は今の仕事のやりがいとか、課の雰囲…

驟雨日記 "ため息交じりの金曜日"

この世で最も尊い曜日は金曜日。そう答える人の割合は3人に2人くらい、いや10人中9人は口を揃えて金曜日の尊さを訴えるのではなかろうか。 ただ、6月の最後の金曜日は湿っぽかった。プールサイドにいるかのような梅雨らしいジメッとした空気が社内を充満して…

驟雨日記 ~ 梅田と難波を使い分け ~

大阪で何か買い物をするなら、まず真っ先に思い浮かぶ場所が梅田か難波だ。この大阪の二大地域は休日のみならず平日も多くの人で賑わいを見せている。どちらも地下鉄の御堂筋線で簡単に行くことが出来るから、地元の人や旅行者でごった返す。 お店がたくさん…

漱石探究記 ~ 漱石全集第一巻『吾輩は猫である』を読んで ~

はじめに どのようなストーリーなのか 魅力的だと思う場面 反対の意見など 作品を通じて何を学んだか 終わりに はじめに 昭和3,4年に発行された漱石全集は全部で20冊あり、第1巻は漱石の処女作である「吾輩は猫である」(以下<猫>と呼ぶ)から始まる。約90年…

ボウリングのピンを気持ちよく倒す方法

一昨日会社で少人数のボウリング大会があった。ボウリングは苦手なのであまり乗り気ではなかったのだけど、無下に断るのも悪いと思ったので、しぶしぶ「行きます」と参加の意を表明した。 今回はボウリングのピンを気持ちよく倒す方法を編み出したので、ここ…

驟雨日記 ~ 夏目漱石の本を受け取る ~

一日の仕事を終え、アパートに帰ってすぐにシャワーを浴び、そのまま椅子に座りホッと一息つく。「今日も何もなかったなあ」と、変化のない日々に文句を言いながらも、しばらくすると、仕事の疲れが出てきたのか、机の上でウトウトとし始める。 そんな矢先の…

夏目漱石の世界を旅してみようと思う

「夏目漱石の世界を旅してみよう」 そのような考えに至った理由は三つある。どれも中村文則さんの文学講座に参加し、そこで得た知識と感慨深いお話を参考にして、自分のやるべきことを見定めた上での考えだ。 読書の幅を広げる努力をし、見識を高める。 夏目…

映画『花戦さ』を観て

30回以上映画館で映画を観て 社会人になってから、映画館に足を運んだ回数がついに30を超えた。映画通にはまだまだほど遠い回数だけど、最近は見たい映画を上映が開始される前の予告で決めるようになったから、以前よりも映画に対する期待や興味、そして関心…

雨のちゴキ

驚愕するほどの出来事を味わったのは今回で二度目。 ついに奴が現れた。神がかり的な俊敏性と、ダイヤのごとくキラキラと黒光りするボディを兼ね備えたゴキ様。 私は、一人暮らしを始めるときに、ある目標を立てた。それはゴキ様が私の前に現れないように、…

Mの逮捕

大阪府大阪市に住む男性会社員のM容疑者が昨日八時頃、市内の駅構内の改札口で突然奇妙な行動をとり、そのまま警察に逮捕された。警察が駆けつける前にはすでに駅員に取押えられており、朝の通勤ラッシュの邪魔になるからと待合室で待機させていた。駅員の話…

2017年、初夏、東京③

5月は東京に行く機会が多く、6月になっても未だに東京の出来事を纏めきれずにいたので、今回で全て纏めようと思います。中村文則さんの文学講座に参加したことは詳細に記しましたが、腐れ縁の友人に会い、くだらない時間を過ごしたことは書いていませんでし…

梅雨入り前の眠れない日

今週はかなりキツイ週となった。このままこの生活を続けていけば、きっと、私自身が壊れてしまうだろう。5月の走り梅雨が去り、本格的な梅雨入りを迎える6月…私は、少しでも、前に進むことができるのだろうか。 夜、漠然とした不安が私を襲い、貴重な眠りを…

モダンタイムスから学んだこと

伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』を読み終えた。これで伊坂さんの本はほぼ読み尽したことになる。私は学生の頃から好きな作家さんの本をできるだけ読まないように努めてきた。その理由は、全部読んでしまうと、今後の人生の楽しみがなくなってしまうから…

驟雨日記 ~ くるくる回る地球儀を眺めて~

頬杖をつきながら、地球をぼうっと眺めるのが最近のマイブーム。 ”地球儀”と聞くと、手でくるくると回転させて、世界全体を神様のごとく眺めたり、特定の国や地域を探して楽しんだりするのをイメージする人がきっと多いはずだ。 でもね、最近の地球儀は進化…

中村文則さんの文学講座に参加して。

作家、中村文則さんの「人生に、文学を」オープン講座に参加してきた。今後の人生のために、書き残しておく。感想を書くのは昔から苦手だけど、大切だ!と思ったことを文章にして書き残すことは大事だと思うから、頑張って書く。少々荒っぽい文章になるが、…

若者が一人、また一人と消えていく

若い社員が、また一人去っていく。 先日は若い営業の方が東京に駆り出され、そして明日は、一年間同じ部署でお世話になった先輩エンジニアの方が、東京に行ってしまう。 私の所属している会社は、社員数30人前後の小さな中小企業だ。やってることは、手を結…

【プロフィール】私のこと

せっかくブログを書いているのだから、自分がどのような人間なのかを見つめ直してみたいと思う。この自己分析が自分の何かしらの気づきになったり、このブログに足を運んでくれている人たちのプロフィールになってくれたら嬉しい。プロフィールとしては、か…

驟雨日記 ~ 夜行バスにて ~

中村文則さんの文学講座に参加するために、東京へと足を運ぶ。今、夜行バスにてこの日記を書いている。課題図書が出ていて、何とか当日までに読み終えることができた。中村文則著「私の消滅」とアルベール・カミュ著「転落・追放と王国」の2冊。正直、カミ…

「オーデュボンの祈り」は小説の原石

私が伊坂幸太郎さんの小説と出会ったのは、一人暮らしのヒの字も知らない、まだまだ完全な親離れができていない大学一回生の頃でした。積極的に友人を作り「ウェーイ」と言いながら酒をたらふく飲むTHE大学生でもなかったので、基本的に暇を持て余していまし…

驟雨日記 ~ 頭痛がひどい日 ~

頭が痛い。それも割れんばかりに。 社会人になってから頭痛に見舞われるようになった。もともと頭痛持ち、というわけではなく、社会人になる前は、お腹が弱いこと以外はいたって健康だった。しかし、どういうわけか、社会人になった途端に急な頭痛に襲われる…

妄想手紙 ~ 伏見稲荷大社での出来事 6通目 (友人) ~

マルイネコ様 拝啓 6月の半ば、梅雨の時季に入り、今週も雨の日の通勤が多かったよ。僕は長続きする雨があまり好きじゃない。だって、洗濯物はなかなか乾かないし、食べ物も放っておいたらすぐにカビが生えてしまうからね。先日は食パンからキノコが生えてい…

一生涯付き合える趣味を考えてみた

「これが私の趣味だ!」と、堂々と言える趣味が私にはない。読書だってぼちぼちだし、文章を書いたりするのもたまに嫌気が差したりすることもあるので、本当の趣味とは言えない。どちらかというと仕事寄りになってしまう。最近、五月病を発症したけど、基本…

驟雨日記 ~ 5月病 ~

あと数週間で今年の折り返しを迎えるこの現実を、一体誰が受け止められようか。なに一つ実りのない日々を過ごしたこの半年間に反省の余地さえない。限りある時間は大切であるにも関わらずこんなにもずさんに扱う自分が許せない。許せないと思っているのにな…

2017年、初夏、東京②

私「ゴールデンウィークに東京行くので一緒に遊びませんか?」先輩「いいよー。どこ行きたいかなー?」私「秋葉原の街並みが気になりますね」先輩「よし行こう!アキバで待ち合わせにしよう」…というわけでゴールデンウィークの2日目は秋葉原から始まりまし…

2017年、初夏、東京①

ゴールデンウィークの二日間は東京に行きました。目的はスガフェスに参加すること、そして、会社の先輩に会いに行くことです。 昨年の夏に、中村文則さんのサイン会に参加するため、初めて東京に行きました。その時に抱いた感想は「人が多い!」でした。もち…

眠れない夜に小五郎を。

目を瞑り、いざ眠りにつこうとしても、どうしても眠れない時がある。 それは何かの大会前の緊張であるとか、恋人との初デート前日のドキがムネムネ状態であるとか、そういった新鮮味のある感情ではなく、ただ単に、眠れない夜のことを指す。これは非常に辛い…

驟雨日記 ~断捨離~

私の部屋はいろいろな本が散乱している。だから部屋が少しばかり窮屈だ。 必要のない本は、捨てたり、売りさばいたりしたいところだけど、読んだ本をゆったりと眺めるのが私の趣味の一つなので、どうしても手放すことができない。 しかし、それだと一向に部…

妄想手紙 ~ 幼馴染へ送る (メール)~

TO :マルイネコ様 , 桜瀬春子様 , りょっぱ様FROM :ヤマジュン 旅行の待ち合わせ場所と時間が決まりました。12時過ぎに、京都駅の①番乗り場の改札口に集合できるようにしてください。遅刻しそうなら、僕に連絡ください。でも遅刻は極力しないようにお願い…

Webライター戦記 ~反省~

う~ん、と唸る。 どうも今月はライターの収入がスズメの涙程度だった。 4月の戦果:684円 このままだと目標の「Macのパソコンを買う」を実現できない。口だけの人間になりたくない。 何がいけなかったのか、色々反省点を上げていこうと思う。 書きたい案件…

妄想手紙 ~ 幼馴染へ送る 5通目 (私) ~

ヤマジュンさま 拝復 5月は春なのか夏なのかよく分からないけど、外をちょっと出歩いただけで汗が滲むので、俺的には夏に該当する。もうすっかり初夏だよ初夏。しょかしょかしょか。ガラスのように透き通った冷たいサイダーが恋しくなるなぁ、友よ。 辟易と…