驟雨日記 ~ くるくる回る地球儀を眺めて~
頬杖をつきながら、地球をぼうっと眺めるのが最近のマイブーム。
”地球儀”と聞くと、手でくるくると回転させて、世界全体を神様のごとく眺めたり、特定の国や地域を探して楽しんだりするのをイメージする人がきっと多いはずだ。
でもね、最近の地球儀は進化している。5月の東京旅行で、そのことをようやく知った。私の想像を遥かに超え、卓上に小さな宇宙を作り出す勢いで、地球儀のリアル化が進んでいるということを。
付属のペンを球体に押し当てると、国名を音声で教えてくれる実用的なものであったり、あるいは、磁石の力で実際に球体を浮かせて、まるで本物の地球さながらに宇宙に浮かぶ地球を表現しているものであったりと、ユーモアに富んだ地球儀が、当たり前のようにお店の商品棚に並べられている。
私は旅先でこんな地球儀を発見した。
これは太陽光発電で半永久的に回り続ける地球儀だ。この地球儀を見かけた瞬間、私の購買意欲という名のハートを鋭く撃ち抜いた。
僅かな光でもくるくると回転し続ける。
ゆっくりと、ゆっくりと。マイペースに。
色は本物の地球っぽくはないけど、それでもいろんな国の形を目で追うことができるので、見ていて楽しい。
仕事から帰ってくるなり、くるくると回る地球儀を眺めてばかりだ。
人は、死ぬとお星様になるって聞くけど、死んだ人はこうして外から地球を眺めていたりするのだろうか。
それも案外、楽しいのかもしれない。