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心はいつも雨模様

文豪に引けを取らない迷文を書いていくブログ

映画『君の名は。』を三回も観て思ったこと

映画 迷文手記

 新年早々『君の名は。』を観に行くために映画館へと足を運んだ。実は今回で三回目の鑑賞ということになる。同じ映画を三回目観るって感覚的におかしい気もするけど、三回とも楽しめたので個人的には満足かな。「映画に金を掛けるなんてもったいない、DVDやBlu-rayがレンタルできるようになったら、それを借りて観ればいいじゃないか」という鋭い意見もあるけど、映画館でしか味わえない映像や音楽などの迫力もあると思うので、高い料金払って観る価値はあると思う。それ故、このように三度観の結果となってしまった。潔く興行吸入に貢献しているな、私。まあ、とある映画館の会員になっているから、安く観れているのだけど。

  • 初めて(一回目)鑑賞したとき

 初めて『君の名は。』を観たときは内容があまり頭に入ってこなかった。それよりも映像の美しさや、RADWIMPSの音楽、瀧と三葉の心情を感じ取ることに集中していた。でもこの映画ってそれが一番の魅力なわけで、深く考えなくても一つ一つの描写に感動できる。だから最後のハッピーエンドにはジーンと来て、単純に「良い映画だったな」という感想を持てた。

  • 二回目を鑑賞したとき

 二回目は一回目とは違う映画館で鑑賞した。それに一回目に観たときから三、四ヵ月くらい間が空いていたので、逆に新鮮な気持ちで観ることができたように思う。私は理解力に乏しいので二回目の鑑賞でようやく気付けた部分もあった。三年間の時間のズレを意識して観ると、よく構成されたストーリーだなと思った。組紐の意味が物語の全体であって、片割れ時の時間だけが、お互いの時間という紐が交錯し、出会える時間となっている。新海監督は最後に結びつかないストーリーも考えていたのだろうか、というのも気になる。でもそれは『秒速五センチメートル』で描かれているから、今回はハッピーエンドにしたんだろう。

  • 三回目を鑑賞したとき

 三回目は、一回目と二回目の考察のあれこれを踏まえたうえで鑑賞した。驚いたのが、昨年の夏に公開された映画なのに、ほぼ満席状態だったということだ。私以外にも数回観ている人がきっといるんだろうなと思った。でなければ普通こんなに人は入らない。

 何度観ても飽きないのは、想像力を喚起させる描写がいくつもあるからだと思う。瀧と三葉が途中で涙を流す理由にはどのような想いが込められているのだろうか、二人はいつからお互いのことを想うようになったのか、そして最後、出会った後はどのような展開になるのだろうか、とか。細かいストーリーは想像でしか補うことができないから、そういったところも楽しみの一つになっている。

 全然おもしろくなかったという意見もあるけど、その人たちはきっと回りくどいことが苦手なんだと思う。お互いが出会うまで確かに長い道のりだけど、その回りくどさも物語の醍醐味なんだけどな。個人的には何度観ても価値のある映画だと思う。でも映画館で観るのはもういいかな。お金がもうないし。次はレンタルして観るとしよう。